東京製鉄 農業を起点とする価値循環プロジェクト始動

2026/03/02

(東京)東京製鉄が農業を起点とした食料、エネルギー、資源の価値循環を生み出す社会実装プロジェクトを開始する。農業生産や農業システムの設計を行うファーボ研究所(鳥取県日南町、以下FRC)、アグリケーターのエレクトロルートジャパン(東京都千代田区、以下ERJ)の3社間で、日本の食料安全保障の確立とエネルギー・資源安全保障の強化を目的とするプロジェクト「AGRI-4X(仮)」の推進に関する基本合意をこのほど締結した。分断されている4つの領域を再接続して、産業構造そのものの転換(トランスフォーメーション)を図る。これらは新たな企業参画を誘発する開かれた社会実装モデルとして推進する。


 プロジェクトはFRC社が開発・提供するスマート農業設備「FARBO」に太陽光パネルを組み合わせた仕組みを、農業法人や新規就農者などの第三者が農地に実装することから始まる。第三者はハイテク農業による生産性向上と省力化を図りながら、太陽光から創出される電力を需要家主導型のV-PPAスキーム「farmFIT(仮)」を通じて売電し、その収益を農業設備の投資回収などに充てる。


 東京製鉄はERJ社がfarmFITで集約した当該電力由来の環境価値を調達して低CO.鋼材「ほぼゼロ」を製造する。FARBOの原材料にも「ほぼゼロ」を用いることで、価値循環型の社会インフラを構築する。

■プロジェクトが目指す4つのX

 AGRI-4Xプロジェクトでは、農業、食料、エネルギー、資源の4分野における4つのX(トランスフォーメーション)の同時実現を目指す。

 AGRI-Xはスマート農業による省力化と担い手不足の解消、FOOD-Xは食料生産の持続性および供給レジリエンスの強化、ENERGY-Xは非FIT・非FIP型再生可能エネルギーの拡大と脱炭素化、RESOURCE-Xは資源循環の促進および輸入依存構造の低減を図る。

AGRI-4Xのサーキュラーエコノミー