安田金属、油圧シャーを更新 最適化した加工体制確立

2025/12/23

(広島)総合リサイクルディーラーの安田金属(本社=広島県廿日市市、戸田和雄社長)は10月、リサイクルセンター(廿日市市木材港北6-12)の油圧シャーを更新し、モリタ環境テック製1000SAK型ハイブリッドギロチンプレスを導入した。


 リサイクルセンターでは鉄スクラップを中心に扱い、加工処理している。加工後は、五日市港出荷ヤードに集約し、主に海上輸送で製鋼メーカーへ出荷している。こうしたことから、同社にとってリサイクルセンターは鉄スクラップのリサイクルにおける主要拠点に位置付けされており、油圧シャーの更新によって処理能力を最適化した加工体制を確立した。更新について戸田社長は「機械の導入により、効率性と省エネを両立したスクラップの加工が可能となった。今後も鉄スクラップのリサイクルに努め、資源供給と環境保全に寄与したい」と話す。

 同社は来年で創立77年を迎える有力事業者だ。金属スクラップや古紙のリサイクル、産業廃棄物処理などさまざまな事業を展開している。また小型家電リサイクル法に基づいた認定事業者でもあり、自治体などから回収した小型家電を破砕・選別し資源化している。同社の選別精度は非常に高く、パソコンのリサイクル率は98%を誇るという。

 またBtoCにも目を向け、地域に根差したリサイクル事業を展開している。その一環として、無人古紙回収所「エコパーク」を廿日市市と広島市に計10店舗開設しており、利便性が良いことから持ち込み数と会員は増加傾向にある。

【詳細は2026年新春特集号に掲載】

導入したモリタ環境テック製
1000SAK型ハイブリッドギロチンプレス