EVERSTEEL 共英製鋼関東で鉄ナビ検収AIの実運用開始

2025/11/13

(東京)鉄スクラップAI解析など製鋼業務の効率化システム「鉄ナビ」シリーズを展開するEVERSTEEL(本社=東京都文京区、田島圭二郎社長)が、共英製鋼(本社=大阪市北区、坂本尚吾社長)の関東事業所に「鉄ナビ検収AI」を導入し、現場での運用を続けている。導入当初のスケジュールから1カ月前倒しした8月に実運用を開始した。多種多様な部材が混入するスクラップをAIで自動解析することにより、属人化の是正や安全性の向上、業務負荷の低減といった課題解決を進める。


 鉄ナビ検収AIは基幹システムと連携している。納入データの自動連携やAI査定結果の基幹システムへの返送などの機能を持ち、現場での円滑な運用につなげている。

 EVERSTEELによると「現場の検収員の方からは『等級判定精度も高く、査定時の参考にしている』といったお声をいただいている。AIによる鉄スクラップ解析が業務効率化にとどまらず、検収の客観性・公正性を高める仕組みとして機能し始めている」という。

 共英製鋼では、既に導入済みの枚方事業所、関東事業所に加えて、2025年度中に名古屋事業所、山口事業所に鉄ナビ検収AIを導入する予定で、共英製鋼全社での検収業務の標準化と効率化を図る。また、蓄積する検収データを活用することで、購買管理や配合計画といった他工程と連携した製鋼現場全体の効率化・高度化を支えるDXプラットフォームの構築を目指す。

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