エー・エム・プロダクツ、LIBの保管・輸送時の火災対策製品を販売

2025/11/07

 油・液体吸収材や環境管理機器などの輸入・販売事業を展開しているエー・エム・プロダクツ(本社=東京都世田谷区、八尾雄一社長)はこのほど、リチウムイオンバッテリーの保管や輸送時の火災対策製品「セーフティケース」「セーフティビーズ/ピロー」を販売し、注目を集めている。


 セーフティケースはUN規格に準じた輸送中の衝撃・振動の防止に期待できる高強度のアルミケースだ。内装素材は難燃性・帯電防止仕様となり、ケース内で火災が発生した際は延焼を防ぐことができる。サイズは5種類。対象のリチウムイオンバッテリー機器は、電動工具やEVバイク、フォークリフトのバッテリーパックなど。


 セーフティピローは難燃性不織布の袋に、非導電性・難燃性を備えたセーフティビーズが入っており、バッテリー発火時にはビーズが融解して密閉層を形成し、延焼や温度上昇を抑える。また緩衝性が高く、輸送中や保管時のズレ・転倒も防止できる。


 リチウムイオンバッテリーは自動車のほか、電動工具やモバイルバッテリーにも採用され、一般家庭や職場などで広く使われている。リチウムイオンバッテリーによる火災件数は過去5年で1,500件以上にものぼる。発火要因は落下や衝撃などさまざまで、水による消火が難しく、有毒ガスも発生することから、従来とは異なる延焼防止と有毒ガスの拡散防止策が必要だ。

 金属リサイクル業界においては、電動工具などの基本的な工具を備え、またスクラップとして購入する事業者も多い。こうした中で、これらの製品は火災事故の防止に最適と言え、今後は備えとして導入する事業者が増えるとみられる。製品に関する問い合わせは電話03(5481)9002のマーケティング部(担当:沼田)まで。

         セーフティケース