ダイハチ、地元イベントに初出展 子どもたちにリサイクルを周知

2025/11/05

 金属スクラップディーラーのダイハチ(本社=神戸市東灘区、武本京子社長)は、10月18日~19日にかけて神戸ハーバーランドで開催されたイベント「KOBE未来フェス」にブースを出展した。同社はこまいぬグループを運営する全国厚生事業推進委員会こども応援プロジェクト事業部から「こども応援プロジェクト事業所」に認定され、社会貢献活動に積極的に参加している。


 同イベントはこども応援プロジェクト事業部が主催となり、地元の企業が連携し子どもたちに遊びや体験の場を提供することで、子どもの成長や世代間の交流を活性化させる目的で開催された。地元のイベントに同社がブースを出展するのは初めて。


 ブースにはリサイクルの仕組みを説明したポスターや、鉄の性質が分かる体験コーナーを設置。さらにクイズコーナーも設け、学んだことを振り返りながらリサイクルの重要性を伝えた。ポスターの作成は武本社長とスタッフが手掛け、子どもたちに分かりやすくするため、字の大きさやイラスト、言い回しを工夫した。また体験コーナーでは、スチール缶やキッチン道具に磁石を近づけることで、子どもたちは日常生活で鉄がさまざまなものに利用されていることを体感した。当日は来場者の行列が絶えない中、こまいぬグループのスタッフや地元の大学生の協力のもと、リサイクルや鉄に関する質問攻めに遭うなど、大盛況のまま無事終えたという。


 イベントを通して武本社長は「子ども特有の興味や好奇心で、いかに楽しく学んでもらうかが課題だった。そのため、カラフルで手が汚れない砂の中に鉄の鈴を埋め込み、それを磁石で探すという工夫を盛り込んだ。子どもたちの好奇心を最大限に引き出すことができて良かった」と話す。また田中初夫専務は「リサイクルの重要性を伝えることができたと思う。未来を担う子どもたちにリサイクルや環境について楽しく学んでもらえてうれしい」とコメントしている。

     磁石で遊ぶ子どもたち