大同特殊鋼 チタン用溶解設備の1基目が稼働開始

2025/10/31

(名古屋)大同特殊鋼は、知多第 2工場にチタン用真空アーク再溶解炉を2基新設する。このほど1基目が稼働を開始した。2基目は2026年7月に稼働開始予定だ。投資総額は41億円。チタン生産能力の約2 0%増を目指す。


 チタン合金は、軽さと強度を兼ね備え、優れた耐食性や生体適合性を持つため、航空機や医療分野といった産業用途に加え、めがねやゴルフクラブなどの民生品にも幅広く使用されている。特に医療分野においては、世界的な人口の増加と、高度医療のニーズの高まりにより、チタン合金の中長期的な需要拡大が見込まれる。

 同社は、製造能力の増強とともに、海外の拡販活動を推進することで、チタンの受注量を2030年に2018年度比で 2倍にし、医療用チタン製品の世界シェアを現状の10%から2030年に20%にすることを目指している。

稼働開始した知多第2 工場のチタン用VAR