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大阪故鉄・諸福営業所.電源内蔵型リサイクル用マグネット導入
2025/09/26
大阪故鉄(本社=大阪市住之江区、矢追大祐社長)の諸福営業所(大阪府大東市、矢野博之所長)はこのほど、電源内蔵型リサイクル用マグネット「HIMAT-R」を導入した。
「HIMAT-R」シリーズの主な特長は電源を内蔵し、配線が不要なため、ピンの付け替えを経ることなく、フォークグラップルや小割機などの掴みアタッチメントを装着したまま必要な作業に応じてマグネットを使用できる。鉄スクラップの吸着や釈放動作も無線リモコンでの操作ができ、家庭用100Vでの充電が可能となっている。大阪故鉄が今回、導入した「HIMAT-R70」は細かな切断片で200㎏、厚鉄板については5㌧の吸着能力を誇る。
同営業所では21年に作業効率性や安全性を飛躍的に高めるべく、リニューアル工事を実施。駐車場などに利用していた隣接地(約2,300㎡)との壁を取り除いたことにより、総敷地面積7,000㎡に工場を拡張し、扱い量の増加を目指せる下地を整えてきた。屋外で荷捌きを行う重機アタッチメントにはフォークグラップルを活用しているが、工場発生や市中老廃を幅広く取り扱う同営業所において、細かい鉄スクラップなど荷姿によっては掴みだけで対応しにくい側面を抱えていた。リフマグの導入も検討していたが、アタッチメントを付け替える手間を考慮すれば、フォークグラップルを装着したまま必要に応じてマグネットを使い分けた方が、作業効率の向上につながるほか、工場全体を簡単に移動できる使い勝手の良さも決め手となり、「HIMAT-R」の導入を決断した。今後は発生工場などの状況に応じて、引き取りでの活用も検討している。
大阪故鉄ではここ数年、将来への経営基盤の強化に向けて採用活動や第三者機関の認定取得などに力を入れている。同社の対外的かつ斬新な取り組みは業界内でも大きな注目を集めているが、これら以外にも、金属リサイクルに携わる企業として、労働安全に古くから強いこだわりを持ち、現場力や品質力に磨きをかけてきた。今後も採用活動をはじめ、業界のイメージ向上につながる取り組みも並行しながら、本業の金属リサイクルにおいても作業負担軽減や社員の会社満足度の引き上げを追求していき、企業価値をさらに高めていく方針だ。
