山根商店、スクラップ用オリジナルのバッカン製作 

2025/08/19

 金属スクラップディーラーの山根商店(本社=大阪府堺市、山根卓也社長)はこのほど、スクラップ用のオリジナルのバッカンを製作し、業務効率と安全性の向上に注力している。


 同社は工場などの引き取り先にバッカンを設置し、スクラップを入れたバッカンごと回収している。しかし、従来のバッカンでは旋回式のフォークリフトや天井クレーンを使った移動やスクラップの積み降ろしに対応できず、作業に時間を要するなどの課題が出ていた。今回、こうした課題を解決するため、オリジナルのバッカンの製作を決めた。


 新しいバッカンは、下部にフォークリフトのフォークが差し込める空間を設置。フォークを差し込むことでバッカンを反転し、スクラップを投入することが可能となった。また、バッカンの上部の四隅にはクレーンのフックが入るほどの丸い穴が切り抜かれ、天井クレーンでも吊り上げられるように工夫した。一方、バッカン内部の底にも丸い穴をあけており、そこから雨などで溜まった水が流れ、スクラップの品質の確保にもつなげている。


 バッカンについて別所光具部長は「利便性の高いバッカンを心掛け製作した。今後も現場の作業員やお客さまの声を反映し、多種多様なニーズに対応したい」と話す。

オリジナルのバッカン