不二商事 電線処理用にナゲットプラントを新規導入

2025/08/01

(名古屋)不二商事(名古屋市中川区、岡田健司社長)は25日、名港ヤードにナゲットプラントを導入した。今回導入したのは三立機械工業製のWN-800型とKOS-MT型赤剥王。現在は試運転調整中で8月中旬に本格稼働を予定している。


 同社は鋳物スクラップの扱いをメインとしている名港ヤードの空きスペースの有効活用をかねてより模索しており、グループ企業内で仕入れが拡大している電線類の処理を目的に導入を決めたという。今回導入したWN-800型は、ナゲット処理に必要な破砕・粉砕から湿式選別、脱水乾燥をコンパクトにまとめ、省力化に優れた自動運転が特徴。KOS-MT型赤剥王はターボユニットを搭載し、Fケーブルや多芯線、高圧線も処理できる剥線機。両機の導入により生産が見込まれる月間約20㌧のナゲットは、国内メーカーに納入する予定だ。

 同社は鋳物スクラップに加え、銅を中心とした非鉄金属の取扱量を拡大することでグループの企業価値向上を目指す。