古谷商店、小学校で出前授業を実施 児童らにリサイクル広める

2025/07/28

(大阪)金属スクラップディーラーの古谷商店(本社=大阪府東大阪市、古谷康夫社長)は6月27日、リサイクルの啓発活動の一環として茨木市立白川小学校で4年生を対象に出前授業を実施した。


 同社は、2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオン内に設置されているリボーンチャレンジに出展し、来場者は1,000人を超え、大きな関心を集めた。また金融や行政機関などにより、リボーンチャレンジの出展企業の中から選出され、大阪市立港中学校で1~2年生約110人を対象に出前授業を実施した実績を持つ。


 今回、出前授業の前半は体育館で、古谷太嗣取締役が「地球環境を『持続可能』に変えていく仕事」をテーマに講演。金属スクラップの種類判別クイズのほか、プラスチックのリサイクルの重要性を説いたアニメ動画や廃プラスチック熱分解油化炭化再生資源回収装置「パイロリナジー」を使ったリサイクルの様子を上映し、児童らは集中した眼差しを向けていた。後半は図工室に移動し、プラスチックのリサイクルの体験をコンセプトとしたワークショップを開催。ワークショップでは廃棄アクリル樹脂に由来する再生レジンを使用し、キーホルダーを製作した。キーホルダーにはイラストを入れることができ、児童らは好きなアニメやゲームキャラクターなどの絵を描き、キーホルダーの製作に夢中になって取り組んでいた。


 その後は体育館へ戻り、振り返りの時間を設け、児童らは「ワークショップを体験したことで、誰でもゴミやリサイクルについて意識できると思った」「何気ないポイ捨が海を汚すことになると知ってびっくりした」などの感想を述べた。最後は古谷取締役が登壇し、「今日学んでもらったことを色んな人に伝えて欲しい。キーホルダーも目に見えるところに身に付けてもらい、『ゴミから作ったキーホルダー』だと自慢してもらいたいと思う」とあいさつし、出前授業は終了した。

クイズで積極的に挙手する児童ら