MAアルミ UBC処理プラント能力15%向上

2025/07/17

 アルテミラグループのMAアルミニウム(本社=静岡県裾野市)は15日、静岡県駿東郡小山町に構えるアルミ缶リサイクルプラントに約5億円を投資し、使用済み飲料用アルミ缶(UBC)の処理能力を約15%増強すると発表した。主にUBCの解砕機と焙焼炉を更新することで、処理能力の向上と効率化を図る。
 解砕機は輸送効率を高めるために圧縮されたUBCの塊を砕き、裁断片にする設備。来年2月に予定する更新により、従来は別工程での処理が必要だった高圧力で圧縮された塊もそのまま投入できるようになる。
 また、焙焼炉はアルミ缶に印刷された塗料などを熱分解する処理設備で、今年1月に実施した更新により処理能力の向上を実現している。
 設備増強により、アルミ缶リサイクルプラントでの再生アルミ材の生産能力は約15%向上し、年間約5万㌧に増加する予定だ。

更新したUBC焙焼炉