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クボタ、リサイクル原料対応の重量式フィーダに注目集まる
2025/07/07
(大阪)機械メーカーのクボタ(本社=大阪府大阪市浪速区、北尾裕一社長)が昨年6月から販売しているリサイクル原料対応の重量式フィーダは、リサイクル業界から多くの注目を集めている。
重量式フィーダとは、高機能性プラスチックに関連する粉、粒、液体などの原材料を高精度のロードセルを用いて、設定した質量値で排出できるよう常時計量・制御しながら、押出機などの製造設備へ定量供給する機械装置となる。
同社が製造・販売している重量式フィーダは、自社製の高精度ロードセルを搭載。排出量を常時計量し、設定した流量に合わせるようフィーダのスクリュの回転数をPI制御することで、高精度な連続定量供給を可能としている。同社では毎年、樹脂コンパウンドや食品業界などに重量式フィーダを1,500台以上販売している。
こうした中、昨年6月にプラスチックに由来するリサイクル原料にも対応した重量式フィーダ「ファイバーエキスパート」の販売を開始。対応原料はかさ密度の非常に低いものが対象となり、天然繊維、セルロース、アクリルなどのほか、これまで埋め立て処理されていたカーボンファイバーも含まれている。特殊構造の排出機構により、長繊維や不規則な長さの繊維、また絡まりやすい原料でもスクリュへ押し込むことができ、スムーズ且つ安定した供給を実現した。
今回、実機を2025NEW環境展に展示。ブースにはリサイクル業界をはじめ、さまざまな業界関係者が訪問。高い性能を備え、さらには多様な原料に適応可能としていることから、来場者は強い関心を示していた。商品に関する問い合わせは精密機器事業ユニット精密機器営業部072-993-1501まで。

「ファイバーエキスパート」