JFEスチールのグリーン鋼材、内航一般貨物船に初採用

2025/06/17

(東京)JFEスチールのグリーン鋼材「JGreeX」が内航一般貨物船に初めて採用された。使用する船舶は新生海運(本社=広島県呉市、渡邉幸彦社長)が船主となり、波方造船所(本社=愛媛県今治市、越智嗣人社長)が建造、2025年6月に竣工予定だ。1,600㌧程度の貨物を輸送できる499GT貨物船で、JFE物流が運航会社としてJFEスチールの鋼材を運搬する。


 同船は国土交通省が運用する「内航船省エネルギー格付制度」で最高評価の5つ星を取得する予定だ。


 JGreeXは2025年6月時点で、同船のほかに今治造船が建造するRORO船(省エネ格付で5つ星取得予定)、山中造船が建造する499GT貨物船(同5つ星取得予定)、村上造船所が建造する499GT貨物船(同5つ星取得予定)の4隻に採用が決まっている。


 JGreeXは、JFEスチールのGHG排出削減技術により創出した削減量を任意の鋼材に割り当てることで、鉄鋼製造プロセスにおけるGHG排出量を大幅に削減した鉄鋼製品だ。JFEスチールは今後も、JGreeXの新造船への採用拡大に向けた取り組みを強化し、サプライチェーン全体での脱炭素化を推進する方針だ。

499GT貨物船