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SRR林氏がベトナムについての新リポートを発表 通算100件目
2025/06/16
鉄リサイクルに関する調査研究を行う鉄リサイクリング・リサーチ(本社=茨城県北相馬郡、林誠一社長)は6日、「発展途上国シリーズ・7 ベトナムの鉄源需給・現状と展望・ASEAN」と題した最新リポートを発表した。リポートはこれで通算100件目。同社のHP(http://srr-scrap.com/)にも掲載中だ。
リポートによると、ベトナムの2023年の粗鋼生産は1922万㌧、2024年速報は2006万㌧、過去最高は2021年の2300万㌧。ASEANカ国5090万㌧(2023年) 中、38%を占める、同地域で最大粗鋼生産国だ。製鋼法は電炉法で始まったが、2014年に高炉が稼働を開始。2023年のシェアは電炉41%、転炉59%だ。
2023年の粗鋼生産1921万㌧に要した鉄源は、推定2210万㌧(粗鋼生産×1.15で試算)。このうち銑鉄消費が1300万㌧(58.9%)、CRI消費がゼロ、鉄スクラップ消費が909万㌧(41.1%)と推計。転炉での市中屑や輸入屑の使用はほとんどない。鉄鋼蓄積の潤沢な増加により長期にわたる鉄スクラップ化の増加が期待され、2030年の老廃スクラップは260万㌧増の420万㌧、2050年は360万㌧増の520万㌧が見込まれる。
