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平林金属、JR西日本らと協働で忘れ物のビニール傘の再資源化プロジュクトを開始
2025/06/04
(岡山)総合リサイクルディーラーの平林金属(本社=岡山県岡山市、平林実社長)はこのほど、4月1日から西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)、ジェイアール西日本商事、オカモトと協働で、駅・列車での忘れ物のビニール傘に着目した再資源化モデルの実証試験を開始したことを公表した。平林金属はリサイクルの役割を担っており、同プロジェクトを通じてサーキュラーエコノミーの実現に貢献していく考えだ。
忘れ物の傘は、JR西日本(近畿エリア)の駅・列車内で1カ月約9,000本にも及び、そのうちビニール傘は約4,200本(1,600kg相当)となり、廃棄する傘は産業廃棄物として処理されている。
同プロジェクトは、回収したビニール傘を平林金属でリサイクル原料に加工・選別し、シート部分はオカモトでペレット加工され、再生シート化する。その後、ジェイアール西日本商事とオカモトが企画・製品化し、リサイクル傘として生まれ変わるというものとなる。この再資源化モデルを運用することによって、金属のほか、シート部分の再資源化が可能となり、ビニール傘のリサイクル率は重量比で約90%まで向上するなどの効果が期待できるという。なお、リサイクル傘については、JR西日本ヴィアインが運営するホテルヴィアインの貸し出し傘への試験導入を予定している。
