近畿工業 2025NEW環境展にAI搭載型非鉄選別ロボット「V-PICKER」などを出展

2025/05/22

(兵庫)破砕機・選別機メーカーの近畿工業(本社=兵庫県神戸市、和田知樹社長)は5月28~30日にかけて東京ビッグサイトで開催される【2025NEW環境展】に今年も環境リサイクル機器を出展する。


 今年はAI搭載型非鉄選別ロボット「V-PICKER」と二軸剪断式破砕機「SHRED KING」、「水平型振動ふるい機(NLH型)」、実機の4分の1モデル模型となるが、小型工業雑品用シュレッダー「V-BUSTER」の展示を予定している。

 業界初の金属リサイクルに特化したAI搭載型非鉄選別ロボット「V-PICKER」はディープラーニングという手法を用い、色や形状が蓄積された大量の画像データを基に、AIを搭載したロボットがカメラで読み取った画像を解析した上で、銅、真鍮、アルミなどを自動的に選別できるシステムとなっている。同機は発売開始以降も選別精度を引き上げるための改良を定期的に行っており、今年も選別実演を予定している。

 また、1,000台以上の販売実績を誇る二軸剪断式破砕機「SHRED KING」は様々な廃棄物・リサイクル材料を対象に幅広く利用されている。自治体のクリーンセンターで可燃ごみの処理以外に家電4品目やスチール製家具などの処理も行い、最近では金属リサイクル企業での一次処理として用いられるケースが増えている。

 「水平型振動ふるい機(NLH型)」はこれまでは主に砕石場や石炭火力発電所などで用いられてきたが、同社独自の技術に応用を効かせ、金属リサイクルの加工時に発生するギロチンやシュレッダーダストまでの処理が可能となり、金属リサイクル業界内でも受注実績を伸ばしている。同機での“ふるい”処理を行うことで、管理型最終処分場向けのダストを減容させ、コストダウンにも大きく寄与する。

 「V-BUSTER」は従来の竪型回転式破砕機に応用を加え、小型の工業系雑品や小型家電のほか、自動車電装用モーターなどを処理対象とし、単体分離に優れ、省スペースで設置可能な同機は幅広い品目が対象となる。2017年の販売開始から金属リサイクル企業向けへ順調に受注実績を伸ばしている。

 今回の出展は3Dモデルによるリサイクルプラントの紹介、AI搭載型非鉄選別ロボットの実演、大型二軸破砕機の展示など、動きや実機による迫力を感じられるブースを計画している。来場者の傾向としては金属リサイクラーを中心に増加傾向にあるため、これらの機種を積極的にPRしながら、拡販を目指していく。

AI搭載型非鉄選別ロボット「V-PICKER」