親和スチール、非鉄問屋「レック」を子会社化

2025/04/04

 ステンレススクラップの輸出を手掛ける親和スチール(本社=北九州市若松区、守田幸泰社長)はこのほど、被覆電線を中心とした各種非鉄金属のリサイクルを手掛けるレック(本社=北九州市八幡西区大字野面1910-1)の株式を取得し子会社化した。


 レック(REC:Recycleリサイクル、Ecologyエコロジー、Cleanクリーンの頭文字)は2009年2月に設立。銅やアルミ、ステンレス、ミックスメタルなど非鉄金属全般にわたって取り扱い、被覆電線のナゲット加工のほか、アルミサッシ・アルミ缶のプレス加工、廃バッテリーの再処理加工も手掛ける有力非鉄問屋。資本金は1,000万円で、従業員は30名。産業廃棄物処分業(一般、特別管理)、産業廃棄物収集運搬業、特別管理産業廃棄物収集運搬業などの許認可を取得している。

 一方、親和スチールは韓国向けを中心としたステンレススクラップの輸出で業界最大手。近年は事業の拡大や多角化を視野に子会社の世昉スチール(2010年)、親和ネクスト(2022年)、親和ワークス(2023年)をそれぞれ設立したほか、小林鉄工所の完全子会社化(2020年)などグループ経営を推し進めている。今回のM&Aは以前から取引関係にあったレック社の技術力や販売力を高く評価し、シナジー効果が期待できることで合意に至った。

 なお、レックの組織体制や社名に変更はなく、代表取締役社長は引き続き有木利夫氏が就く。