共英製鋼 米国子会社ビントン・スチール社(米国)圧延設備の投資計画を大幅改造に変更

2025/02/04

 共英製鋼(本社=大阪市北区、廣冨靖以社長)は1月31日、昨年7月に発表した子会社で米国拠点のVinton Steel LLC(以下、ビントン・スチール社、棗浩一郎社長)の製鋼工場新設および圧延工場設備の一部改造に対する設備投資計画について内容を一部変更した。


 共英製鋼では中期経営計画「NeXuSⅡ2026」(2024~2026年度)において、海外鉄鋼事業、特に「北米事業」の強化に向けた施策を進めている。設備の老朽化が課題であったビントン・スチール社において、製鋼工場の新設および圧延工場設備の一部改造を行うことで、生産性向上等による収益改善・安定化を図るとしていた。計画を詳細に検討するなかで、圧延工程の生産性をより高めるため、設備の一部改造から大幅な改造へと方針を変更。これに伴い、総投資額は約2500万米ドル(約37億円)増加し、2億5500万米ドル(約382億円 150円/ドル換算)となる。今年7月より工事を開始し、27年1月の稼働開始を予定している。

設備投資計画の概要
①設備投資
製鋼工場新設(Tenova社製)
既存圧延設備 大幅改造(Pomini Long Rolling Mills社製)
②生産能力
製鋼設備 33万ネットトン/年
圧延設備 32万ネットトン/年