ポニー工業、放射線源混入の注意喚起ポスターを作成

2024/12/12

(大阪)放射線検知器や金属分析計を販売するポニー工業(本社=大阪市中央区、猿渡保社長)はこのほど、放射線源に該当するスクラップを掲載したポスターを作成し、放射線源の混入を未然に防ぐ注意喚起ポスターとして、ユーザー向けに配布している。

 ポスターには、ラドン温泉に由来するものや放射線源輸送容器などさまざまな写真を誰でも分かるよう大きく掲載している。

 2011年に起きた東日本大震災に伴った原子力発電所事故により、金属リサイクル業界内でも放射線源の混入への意識が強くなったことで、放射線検知器の普及率は高い状況にある。こうした状況の中、現在も同社に金属スクラップディーラーから機械に関する問い合わせが多く、またスクラップに混入した放射性物質の相談も寄せられているという。

 身元不明の放射性物質が混入した場合、移動させることができないので、永年保管が義務付けられている。また密封線源の金属容器などが破損した場合、封入されていた放射性物質が飛散する恐れがあるため、コンクリートや金属で箱を作り、適切に保管する義務が発生する。

 同社の担当者は「放射性線源を混入させないためにも、注意喚起ポスターをご利用いただきたい」と話している。ポスターのほか、放射線検知器や金属成分分析計に関する問い合わせ先はシステム営業部06-6262-6510まで。

注意喚起ポスター