株式会社 タイヨー
富士車輌製800dマウントシャーを導入
 タイヨー(本社=茨城県神栖市木崎、重藤和弘社長)はこのほど、富士車輌製の800dマウントシャーを導入した。周囲の環境に配慮し、シャーの内部にはゲルブ社の防振装置を設置。なおヤード内へのシャーの設置施工は、前川油圧が手掛けた。また取扱量の増加などに伴い、隣接地を取得しヤード面積を拡張した。この秋に親会社の大洋から子会社として独立した同社は、今後もさらに成長が続く勢いだ。

稼働中の富士車輌製800dマウントシャー
■入荷量の増加に伴い能力を拡大
 タイヨーは、 解体工事をメインにこれに付随する土壌汚染対策、 アスベスト対策などを手掛けている大洋 (茨城県水戸市) のリサイクル事業部門が、 11月に子会社として独立した企業だ。
 茨城県神栖市に立地する工場は、 平成24年5月に本格オープンした。 それから1年7カ月が経ち、 現在のお得意様の数は約160件を数える。 重藤社長は 「目標は300件。 大手なら一つの工場で300〜400件と聞くので、 この水準にしたい」 と意欲を見せる。
 取引先が多くなっていることに伴い、 取扱数量も増加傾向にある。 最近の実績は鉄スクラップで月間3000〜3500d。 将来的には 「ヤード扱いで3000d、 代納で2000dで合計5000d程度が目標」 (重藤社長) という。
 またステンレスにも力を入れており、 現在は月間270〜300dを取り扱う。 今後の当面の目標として、 月間400dを目指している。 その他に、 アルミや銅などの非鉄金属類も扱っており、 これらの取扱量は月間150dを数える。
 開設時のヤード面積は、 外壁となっているところを含めて約1600坪。 そしてこのほど、 隣接地の1500坪を取得した。 近々、 両方の敷地がつながるため、 間もなく3100坪のヤードが誕生する予定だ。
 ヤード開設当初は、 ダイナシャー3000Rをコマツ製のユンボに装着し、 加工処理を行っていたが、 入荷量の増加に伴い加工処理が間に合わなくなってきた。 また、 燃料費の値上がりが続く昨今、 こうした維持費と耐久性に関する有利性、 そしてヤードの更なる有効活用を考え、 油圧シャーの導入を決めた。
 そしてこのほど設置されたのが、 富士車輌製の800dマウントシャーだ。 導入コストをできる限り抑えるため、 リユース品を選択した。
■施工は前川油圧
ゲルブ社製防振装置
マウントシャーに施された防振装置
  マウントシャー設置の施工は、 油圧スクラップ処理機械のメンテナンスおよび修理サービスにおいて定評のある前川油圧が手掛けた。
 設置は地下式。 この地域の土壌は砂利が多いため、 およそ10〜15bの深さまで一旦掘り下げ、 砂利を取り払ってから土を埋め戻す、 という作業を行った。
 環境保全にもしっかりと対応している。 ヤード周辺への配慮からゲルブ社製の防振装置を設置。 スクラップ加工時の振動がほとんど感じられないレベルとなっている。 さらにコンクリートパイルを打つなど、 環境への意識がとても高い。
 この点について重藤社長は 「オープン時から、 スクラップ処理の音が気になっていたので、 しっかりと対応している。 周りの方々に迷惑をかけないように配慮しないと、 共栄共存が難しい」 とコメントする。
 また今後の展望について重藤社長は 「千葉、 東京、 神奈川には、 大洋の名前が多少は通ったと思っている。 現体制の本格スタートは11月1日から。 『大洋』 としての実績はあるが、 『タイヨー』 として一本立ちするには、 2年くらいかかるのではないか。 利益を取り過ぎるとお客さんは離れてしまうし、 かといって利益を取らないと会社自体が続かない。 結局は、 人をどれだけ残せるかということが大切だと思う。 そういう意味では、 利益を従業員にしっかりと還元して、 従業員の家族が喜んでくれたらいいなというふうに思っている」 と語る。
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