三立機械工業


アリゲーターシャーリング最新モデル発売
 金属リサイクル処理機の製造販売を手掛ける三立機械工業(本社=千葉市稲毛区、中根亮一社長)はこのほど、アリゲーターシャーリングの最新モデル「HASー600」を発売した。従来型に比べ2倍の長さの刃物と刃開きによって、大型の複合物などを容易に切断できる。新機種の拡販に合わせ、同社は下取り買い替えキャンペーンも実施。需要がますます高まる複合素材スクラップの加工処理を、長年培った先進的な「ワケル技術」でさらに向上させている。
 
最新モデル「HASー600」

 
汎用性高い万能強力型
大型複合物など容易に切断
  油圧式アリゲーターシャーリングの最新モデル「HAS―600」は今年4月に発売。国内最大級60dの切断力を持つ同機は、刃物が従来型「HAS―300」と比べ2倍の長さ600_で、最大刃開きも2倍の400_に広がった。
 このため、今まで2度切りが必要だった嵩張る対象物を1度のストロークで切断が可能。建物解体などから出る大型の複合物も容易に切り分けることができる。幅のあるラジエーターやアルミサッシ、込み真鍮など、従来機では処理が困難だった「ガサ物スクラップ」も力強く切断する、万能強力型のアリゲーターシャーだ。
 高い切断力に加え、同機は繊細な正確性も併せ持つ。自在に選択できる4種類の運転モード(単動・寸動・オートリターン・連続)を搭載しており、2フットスイッチで正確な狙い切りができる。
改良型「HASー300」(↑)

従来型「HASー250」(↓)
 また、従来型では付属オプションだったシリンダカバーや油圧ユニットカバーを標準装備。機械の中枢部分を保護することで、安全性や耐久性も高い水準で兼ね備える。
 こうした様々な最新機能を持つ「HAS―600」はギロチンシャーを持たないスクラップ業者や、大型の建物解体を扱うリサイクル業者にとって最適な切断機だ。従来型アリゲーターシャーとギロチンシャーの中間クラスで、汎用性の高い機械だと言える。
 アリゲーターシャーとして最も大きなサイズでありながら、電気コンセントさえあれば使用できるため、可搬式としてどんな場所にも持って行ける強みも持つ。ギロチンやアタッチメントでの切り分けに比べ、小回りの利く状態で狙いを定めた切断作業が可能になる。 1号機を発注したある東北地区の業者は「ナゲットの前処理切断で束線をまとめて切れるほか、ラジエーターの耳切りが1回でできるなど、切断できる用途が広い」と話す。
 「HAS―600」は来年3月末まで実施される「中小企業等経営強化税制」の対象機種で、優遇措置である「即時償却」か「税額控除10%」のどちらかを受けることができる。また、三立機械工業では同機を今年12月末までに購入した顧客を対象に、無償での点検サポート(購入時から1年間、1回のみ)を保証する。
 
下取り買い替えキャンペーン実施
 同社はさらに、アリゲーターシャーリングの下取り買い替えキャンペーンも実施する。8月17日から12月末まで「HAS」シリーズを購入した場合、使用中の切断機(三立製)を年式や程度に応じて高額査定する。
 最新モデルの発売に合わせ、従来型の「HAS―250」、「HAS―300」も4種類の運転モード仕様に改良。新機種だけでなく同機種の買い替えでも運転性能が向上する。このため、現在使用するアリゲーターシャーでは物足りないケースや、使い易さを高めたいといった買い替えの要望にも対応できる。
「K−2型紙管処理機」
 中根社長は「中国の廃棄物輸入規制が強化される中、複合素材のスクラップを加工処理する需要は非常に高まっている。新しいアリゲーターシャーは大型の切断設備に比べて圧倒的に使い易く、安全に動かせる。切り分ける性能が向上したこの機種を活用して多くの『再生原料』を作っていただきたい」と話す。
 金属以外にも、近年は紙のリサイクルに有用な「紙管処理機」の販売にも力を入れる。紙管に付いている口金(鉄製金具)を一瞬で取り外し、鉄と紙に分別する解体機で、製紙業界からの問い合わせが増えているという。
 

 
 
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